樹木カルテ

木の恵みを活かして「木って楽しい!」を体験すると、もっと知りたい、学びたいという気持ちが湧いてきます。樹木カルテには、図鑑的な木の情報だけでなく、様々な活用方法や生き物との関わり、育成や管理についてなど、あらゆることを書き込めるようになっていて、身近な木々のデータベースを、自分たちで作れるようになっています。

樹木カルテを考案したそもそものきっかけは、とある駅前広場の再開発で樹木の伐採反対運動が持ち上がり、相談をいただいたことがきっかけでした。その現場では、街の木があろうことか、賛成か反対かで街を分断するきっかけになってしまっていたのです。

伐採に賛成でも反対でも、どんな立場でも一緒に取り組めることはないものか? 最終的に何本の木が伐られるにせよ残されるにせよ、移植されるにせよ新しく植えられるにせよ、どうなろうと役に立つことならば、一緒に取り組めるのではなかろうか。そう考えて、まずは大事にしようとしている木のそれぞれを、自分の目で見て、調べて、学べる、樹木カルテというフォーマットを作成し、イベントを開催したのです。イベントには、意見の相違もあるたくさんの方々が参加して、反対運動の方々も、必ずしも反対というわけではない人も、一緒に作業に取り組むことができました。

木のことに限らずまちづくりで大切なことは、小さなことでも良いので一緒に取り組めることからはじめることだと痛感しています。