街の⽊の薪

木材として活かせない部分を薪にして利用しよう、これを販売できれば、街の木の活用がもっと進むはず!


とても自然なアイデアですが、何事も実際にやってみてから言った方が良いものです。

 

木材に適さない原木(曲がり、ねじれ、節、ウロ、といった欠点のある原木)を、薪らしい形にするのは、嫌になるくらい難しいのです。ちょっとした節や曲がりがあるだけで、斧での薪割りはほぼ無理になる。何トンもの力を出す薪割機を使っても上手く割れない。ぐちゃぐちゃになる。ぐちゃぐちゃにできるならまだマシで、そんな原木を破壊するには、特別に巨大な薪割機がなければ無理なのです。仮にぐちゃぐちゃにできたとして、そこから先はどうするか? 見た目はどうでも良いと言ったところで、形がバラバラでは安全に積み上げたり束にすることもできません。

街の木でのものづくりをはじめた当初、私が集めた原木を見た木工の仲間たちは、そんな木は燃やせ、薪にしろ、と冗談を言ったものでした。そしてそのかたわらで、私の木工の師は「薪でもいらねぇ」と呟きました。本当に正しい見解だと思います。ただ、難しいと痛感した上で、それでもなお一定以上の量や期間、実際に自分自身で足掻いてみると、なにかしら得られる成果はあるものです。木材としての活用もそうでした。薪作りもスムーズに進んでいるとは言い難い現状ですが、もう少し進めてみたいと考えています。