街の⽊の薪

木材として活かせない部分を薪にして利用しよう、というアイデアはとても自然なアイデアかもしれないが、何事も実際にやってみてから言った方がいい(木の世界では、自分でやったことがない頭でっかちの能書きが、金を引っ張って来たり上の立場に立つことが往々にしてあって、欺瞞が跋扈する原因になっている)。

 

薪にするのに良い丸太=木材にするのに良い丸太、であって、木材にならないような丸太は、薪にするのも大変なのである。ちょっとした節や曲がりがあるだけで、斧での薪割りはほぼ無理になる。何トンもの力を出す薪割り機を使っても、上手く割れない。ぐちゃぐちゃになる。ぐちゃぐちゃにできるならまだマシで、硬い木のそんな部分を破壊するには、特別に大きな薪割り機がなければ無理なのだ。街の木でのものづくりをはじめた最初の頃、私が集めた原木を見た木工界 隈の人たちは、そんな木は燃やせ、薪にしろと口々に(愛情をもって)揶揄ったが、私の木工の師はその側で「薪でもいらねぇ」と呟いていた。本当にその通りだと思う。木材としての活用も同じことだが、難しいことが身に染みた上ではじまる話なのである。 

都市森林プロジェクト

庭木、街路樹、公園木。これまで眺めるだけだった街の木に「活かす」という視点を取り入れて、その魅力と価値を最大化。木があって良かった! のその先に、「街の木=都市森林」の新しい循環が生まれようとしています。

都市森林株式会社

一般社団法人街の木ものづくりネットワーク

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© 2019 Yoshiyuki Yuguchi