ともしびショップ湘南平/湘南リトルツリー

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使用樹種:アカマツ、クロマツ、ヒノキ、チャボヒバ、ニオイヒバ、スギ、カヤ、イヌマキ、ヒマラヤスギ、クスノキ、アオギリ、シラカシ、アカガシ、アラカシ、スダジイ、ビワ、カキ、ミカン、ウメ、キンモクセイ、ソメイヨシノ、ツバキ、サザンカ、モッコク、アオキ、ツツジ、イヌザクラ、クサギ、ケヤキ、イヌエンジュ、サンゴジュ、タイサンボク、イチョウ、クロガネモチ、ニッケイ、カシワ、ケヤマハンノキ、クワ、ザクロ、ムクノキ、ナンテン、プラタナス、エノキ、コナラ、クマノミズキ、桜の一種、ウルシ、ハゼノキ、ミズナラ、カバ、シノダケ

障害者支援に取り組む社会福祉法人、進和学園が運営する店舗をつくるプロジェクト。

福祉の店という既成概念から脱却し、新しい福祉の形を発信する場所にしたい。広くたくさんの方が訪れてくれる場所にしたいが、単にお洒落なお店をつくるだけでは不十分。共に生きる社会を実感できる場所にこそして欲しい。

進和学園の要望に応えるにあたり、街の木は最適の素材と思われました。

一般に木材の世界では、節も曲がりも風や荷重に耐えて体内に蓄えた反発する力も、虫食いや痛みなど、木が生きてきたなかでできた闘いの痕跡の悉くが欠点と呼ばれます。それらはすべて、木材に個性を与えてくれるものですが、個性が欠点と呼ばれてしまうのは、個性的であればあるほど、製品を作る素材としては扱いが難しいものになるからです。そして、とりわけ欠点が多いのが街の木から得られる木材たちなのです。また、街の木には驚くほどたくさんの樹種がありますが、そのほとんどは、今日、木材として一般に使用されることのない個性豊かなものとなっています。

進和学園が障害のある方々の個性を活かそうと取組みを続けているように、街の木という個性のかたまりの素材を使って、訪れる人に喜んでいただける空間を実現しよう。銘木が個性を競う空間ではない。多様な個性が当たり前のように調和して、静かで、それでいて活気があり、誰もがリラックスできるような空間を実現しよう。

「欠点だらけで使い物にならないと言われる街の木の個性を集めてつくる調和の空間が、訪れる人を幸せにする、そんな空間をつくります。その空間はきっと、進和学園が目指す世界を象徴するものになるはずです。」 

完成した空間には、50樹種の個性豊かな街の木々が使用され、そのなかには工事の期間中に敷地前の公園で伐採されていた、エノキやコナラ、クマノミズキの大木も含まれました。伐採されて横たわっていたエノキやコナラを切り出して運び出す作業には、進和学園の方々や、障害のある方々が、一緒に汗を流して取り組みました。一部の壁の下地には、進和学園の敷地にあった竹を使って木舞を組み、地元の土で塗り固めましたが、その作業にも皆で取り組みました。土の上には職人の手で仕上げ塗りをする予定でしたが、皆で塗った手の跡を残したいと下塗りのまま残されることになりました。