みんなでつくる

街にみんなで使う施設ができるとき、工事をしているな、と思っていたら、いつの間にか工事が終わって、はいどうぞと与えられる。そうして数十年が経つと、また壊されてまた造られて、またはいどうぞと与えられる。学校ができる時でも、図書館ができるときでも、駅が新しくなる時でも、私たちの街ではそれが普通のことでした。

街にみんなで使う場所ができるとき、地域の人がそのプロセスに参加してつくることができないか。できるだけ多くの人が関われて、小さな子も、年配の方も、みんなでできて、自分たちの場所を自分たちらしく、つくることができないか。

そう考えて実現したのが、写真の施設のエントランス(グランベリーパーク パークライフ棟)です。ここで使われている素材は、施設周辺の公園や商業施設で伐られた木々をはじめとした数十樹種の街の木たち。時には虫食いの跡があったり皮が残っていたり、個性豊かな木材のなかには、公園で伐採された木の製材ワークショップでできたクスノキの材も含まれています。数回に分けて開催した製作イベントに参加した人は延べ400名。長かった再開発工事の終わりを告げる、まちびらきイベントのクライマックスで完成させました。